【登壇】心のケアには運動!コミュケーション能力には運動!企業クラウドにはGoogle Cloud!Muscle is a Better Choice! #devio2024
概要
前半ではいかに運動を利用して人生の生産性を上げるのかというテーマで、いくつかの論文を根拠に話しました。
後半ではGoogle Cloudを企業で運用する時にはどのような工夫が必要なのかというテーマで話しました。
今回のブログでは各内容につき「論文内容 → 論文結果 → 考察→ Google Cloudで言うなれば」という順序でお届けします。
経歴
私は新卒から約4年間ほどパーソナルトレーニングジムのトレーナーとして活動しておりました。
コロナの流行により、エンジニアに転職することになりました。
【所持資格と経歴】
- Google Cloud10個、Azure8,9個、AWS1個
- 2024 Googleトップエンジニア選出
- Google Tech Blog 受賞
- トレーナー歴4年以上
- 筋トレ歴10年以上
- NSCA CSCS (ストレングスコンディショニングスペシャリスト)所持
登壇資料
前置き
私が考える人生の生産性向上とは、いかに人生に幸福感を持って生きれるかということにつながると思っております。
そして、幸福に生きるためには、健康が第一に重要だと考えます。そして、その健康とは大きく分けて「心、身体、社会性」の3つの健康に大別されると思っております。
よって、登壇ではこの3つの健康にフォーカスを当てて、論文を根拠に運動がどのように効果的であるかという話をしました。
ブログでは全てを話すことができないので、心の健康と社会性への健康について、短くまとめてお伝えしようと思います。
※ 論文の内容は量が多くすべてを伝えてはおりません。また、個人的な見解も含みますので、このブログ(室井)での見解という解釈でお読みください。
心(メンタル)の健康
運動は、心の健康を保つことにとても効果的です。今回引用した論文は以下の記事になります。
論文内容
内容としては、主に以下の2つの観点から考察を行います。
- うつ病の従来の治療法(心理療法と抗うつ薬)の効果と限界を検討
- 代替アプローチとしての運動、特に有酸素運動の効果を調査
論文結果
結果としては、うつ病患者の治療に運動は効果的であったとの結果が出たようです。
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運動療法はうつ症状の軽減に効果的であり、その効果は従来の薬物療法や心理療法に匹敵する可能性がある。さらに、日常的に活動的な生活を送る人はうつ病になりにくい傾向がある。
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有酸素運動とレジスタンストレーニング(筋トレ)の両方が効果的であり、わずかな運動量でも改善が見られる。最適な運動量は不明だが、運動をしないよりは明らかに効果がある。
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患者に運動を開始させ、それを継続させることが治療の鍵となる。運動の種類や量よりも、継続的に実施することが重要である。
考察
この論文で私が特に重要だと感じた点が2つあります。1つ目は、日常的に活動的な人ほどうつ病を発症しにくい傾向があるという点です。2つ目は、たとえ少量であっても、継続的な運動がうつ症状の改善に効果的であるという結果です。
これらの点が重要だと考える理由は、運動に対して「時間がかかる」「お金がかかる」といった固定観念があり、多くの人にとってハードルが高いと思われがちだからです。
しかし、少量の運動でも心の健康に寄与するということが分かれば、継続しやすくなるのではないでしょうか。
この研究結果を踏まえ、運動を始めるための心理的障壁を下げ、日常生活に無理なく取り入れていくことができれば、多くの方の心の健康増進につながるのではないかと期待しています。
Google Cloudでメンタル強化を例えるなら..?
メンタルが弱いと多くのメンテナンスが必要となります。逆に強くなれば、おのずとメンテナンス回数も減り、心のパフォーマンスも高くなります。
メンタルが強くなるということは、あらゆるメンタルの負荷(嫌なこと)を処理できる能力を獲得するということではないでしょうか?
そして、これはあらゆるデータの処理を実現することができるGoogle CloudのBigQueryまさにそのものではないでしょうか?
完全サーバレスで、リソースの管理は不要。そしてクエリ量が多くても、リージョン単位で存在する共有するBigQueryのマシンプールがあなたの要求を綺麗に裁く。
メンタル強化とBigQueryの相互性については、これ以上語る必要はないでしょう。
Cloud Runの話はゴリゴリにスベッたので、ここでは割愛します。
社会性(EQ)への影響
今回引用する論文は、過去の運動経験がどれだけ個人のEQ(感情知能指数) に影響を及ぼすかという内容になります。(以下のURLへの接続は保護されていない通信のためお気をつけ下さい)
EQとは
EQ(感情知能指数)は、他者の感情を理解し、自己の感情をコントロールする能力を指す「心の知能指数」とも呼ばれています。IQが主に遺伝的要因に影響される学業成績と関連するのに対し、EQは意識的なトレーニングによって向上させることが可能です。
論文内容
大学生を対象に、小学校から現在(大学)までの運動経験と情動知能の関連を分析し、いつのどのような運動経験が現在の情動知能の得点に影響を与えているのかを明らかにすることを目的としました。
ちなみに、EQの得点とはEQSというテストで評価した時に出る結果になります。IQにもテストがあるようにEQについてもテスト方法が存在します。
論文結果
小学校時代の運動部所属経験は、情動知能の多くの側面で、無所属の学生よりも有意に高いスコアを示しました。よって、幼少期からの運動経験(長期継続という意味でも)がEQ(情動知能)の発達に好意的な影響を与える可能性が示唆されたことになります。
考察
この結果は運動自体が自己認識、他者理解、感情管理、対人関係スキルなどのEQの要素を育む機会を直接的に提供していることと理解できます。
また、「団体競技のみ、個人競技のみ、団体競技と個人競技の経験」の3群に分類した分析も行い、所属要因による有意差は認められなかったため、集団競技 or 個人競技どちらでも同様にEQが上がるという事になります。
Google CloudでEQの強化を例えるなら..?
EQとは心の知能指数です。 ここはど直球なサービスを充てがうことにしましょう。Google CloudでEQを例えるなら、それはCloud Natural Languageではないでしょうか。
私はこれしか思い浮かびません。
例えば、このサービスの一部であるCloud Natural Language APIは、APIを通じて感情分析や構文解析などの機能を提供し、まるでEQの高い人のように、テキストに含まれる感情や意図を理解する能力を持っています。
テキストの奥底に潜む感情を見抜く天才であり、「怒り」や「喜び」など、会話の中で湧き出る感情を読み解くことができるAI界のEQマスターだと私は思います。
さらに、APIなので専門的なAI知識は不要、呼び出すだけで簡単に高EQなAIを呼び出すことができます。
このサービスを作成したGoogle CloudのエンジニアさんのEQが高い事は間違いないですね。
まとめ
運動をするのに開始時期が遅い早いなどはありません。今こそ始めた時がタイミングです。そして運動とは無酸素運動、有酸素運動、そして間欠的な運動、主にこの3つに大別されると覚えておいてください。
認知機能や脳細胞の活性化に有効なのは、有酸素運動だと多くの論文で言われております。
ただし、私の経験的には無酸素運動、有酸素運動を組み合わせて、日々の運動を行うのが、認知機能にも身体の機能にも効果的だと感じております。
本当は、Google Cloudを組織で運用するときにお勧めの機能紹介というスライドも30ページ以上作成していたのですが、なぜか今回はこの身体にフォーカスを当てた内容を熱く語ってしまいました。
ただ1つ言える事は、Google Cloud自体も今回お伝えしたメンタル向上やEQ向上との関連性があるのだと、私はそう感じざるをえません。
うれしい余談
わざわざお休みの中、お越しいただいた皆様ありがとうございました。
私は去年もこのリアルイベントで、健康や筋トレについてお話をさせていただきました。
その時に、資格取得を短期間で行った方法として、運動をしながら資格勉強するといった自身の経験を話しました。
私の経験を実践してくれたお客様が今回もいらっしゃり、無事複数の資格試験に合格されたことを報告くださいました。(今回の登壇時にお礼を言ってくださいました)
歩行ステッパーを用いながら資格試験の勉強をされたそうで、私の個人的な見解を含むかなり実践をしにくい情報ではありますが、その中で躊躇なく実践し、結果を出していただいた。私はとても感動しました。本当におめでとうございます。
こちらのお客様の体験談でもあるように、体を動かすということは認知されてる以上の効果があると私は信じております。
エンジニア、営業、事務、給食のおばさん...etc ロールに関係はありません。体を動かすことであなたの生産性を高めていきましょう。